多彩なテーマでゲームを紐解く!「日本デジタルゲーム学会2014年次大会」

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パソコンモニター

ゲームには、シナリオやゲーム音楽、キャラクターなどの多彩な要素が詰まっていますそして歴史を経て、スマホゲームやネット対戦なども一般的になりました。
今回は、2015年3月7日と8日、杜の都仙台で開催された「ゲーム」に関する学会と、学会で扱われたテーマについて紹介します。

「日本デジタルゲーム学会2014年次大会」とは?

DiGRA JAPAN 2014

3月7日と8日、「日本デジタルゲーム学会2014年次大会」が宮城大学大和キャンパスで開催されました。大会テーマは「ゲームの杜へようこそ」。杜の都仙台で、ゲームに関するさまざまなジャンルをテーマに、研究発表や交流が行われました。

日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)とは?

日本国内でのデジタルゲーム研究の成長・拡大・啓発を目的に作られた組織が日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)。 国内外でのデジタルゲームへの関心は日に日に高まってきているのですが、国内での研究はまだまだという状況。研究をもっと深め、「ゲーム(クリエイターや業界などさまざまな分野を含める)」にさらなる成長をもたらすため、設立されました。

個人、学生、団体と3区分から入会することが可能で、入会金は無料ですが年会費が区分ごとに存在します。入会すると、会誌がもらえる研究会案内や有料イベントへの招待特典などが発生します。

日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)公式サイト

3月7日のスケジュール
~レーティングやサウンド、インディーなど~

1日目の午前中は、「ゲーム倫理」や「ゲーム分類」。

「ゲーム倫理」では、レーティングシステムなどをテーマに発表が行われました。レーティングシステムとは、ゲーム内で登場する表現内容(性表現・暴力表現・反社会的行為の表現など)を審査して対象年齢などを定めるもの。「CEROA」(全年齢対象で黒いラベル)や「CEROZ」(18歳以上のみ対象で赤いラベル)などパッケージに貼られているのを見たことはありませんか?
レーティングが適用されるのは国内で販売される家庭用ゲームですが、PlayStation4やXBOX360といった据え置きのハードから、PlayStationVITAなどの携帯ハード、もちろんPCやスマートフォン、クラウドサービスに至るまで、全てが含まれています。

午後には基調講演として東北芸術工科大学教養教育センター准教授の吉田正高氏を招いて、「東北地方とコンテンツ―ある大学教員のささやかな奮闘記―」が行われました。他には「インディーズ/サウンド」や「情報処理」なども。

また、「インディーズ/サウンド」でのテーマは、「自主制作による生計維持と自己実現の条件――日本の同人・インディーゲーム制作者への質的調査から」や「ゲームオーディオ研究の境界ー映画音楽研究からのアプローチ」、「ゲーム構造からみたゲーム音楽分析研究に向けた研究フレームワークの検討事例報告」などなど。
ゲームを彩る要素の一つがゲーム音楽。曲を聞いただけで「どんなステージだったか」「どんな敵がいたか」など思い出してしまうこともよくありますよね。またSEを聞いただけで「階段を降りた!」などぱっと情景が浮かぶこともしばしば。こんなゲーム音楽についての深い研究結果が会場で繰り広げられたました。

3月8日のスケジュール
~ゲーム文化やコミュニティ、アーカイブなど~

2日目は、「ゲーム史/ゲーム文化」や「シリアスゲーム1」から。

ゲーム文化では興味深い内容がテーマとして扱われていました。「日本のゲームセンターにおける社会統制と対応の変遷- ゲームセンター側の対策を中心に-」や「MSX規格の変遷にみるホームコンピュータとビデオゲーム」などなど。ゲームセンターやMSXといったレトロなハードの歴史や軌跡、なかなか聞ける機会がないお話ですよね。

他には「シリアスゲーム2」や「UI・UX」、「コミュニティ/ゲームメディア」や「アーカイブ」など。
「アーカイブ」では「ゲーム保存研究のパースペクティブ-文献調査を通じて-」などが。こちらも気になるテーマです!
今ではVC(バーチャルコンソール)やゲームアーカイブスなどで昔のゲームが遊べますよね。ハードやソフトが壊れてしまったり手に入りにくかったりなど厳しい状況でも、アーカイブ対応のゲーム機と購入に必要なポイント、インターネット回線があればいつでもどこでも遊べるというもので、非常に便利です!

しかし中には、これらのようなアーカイブに登場していないゲームもありますし、アーケードゲームの一部には移植がされておらず基板でしか遊べないものも存在します。(基板で遊ぶ場合、基板本体と動作に必要なアイテムなどを買う必要があるため高額になることが多々ありますが、基板だから味わえる魅力もたくさん存在しています!)
アーカイブは、その「ゲーム」を忘れないこと(保存や記憶でもありますね)、「夢中になったあの頃」に戻ること、いつかやってみたかった「ゲーム」を楽しめることなど、たくさんの素敵な要素を私たちにもたらします。これからもアーカイブが発展し、多くのゲームが楽しめるといいなと個人的に考えてしまいました。

「ゲーム」を学問として知ることができるイベント!

こういった研究発表を行うイベントでは「こんな物の見方があったんだ!」という発見や「こんな歴史があって今はこう取り組んでいるんだ!」など知識の獲得が出来るのと思います。このようなイベントに参加し、深い話に触れることでさらなる楽しみ方が広がりそうですね!

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