奄美大島にしか売っていない幻のカードゲーム『ハブ拳』

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ハブ拳アイキャッチ

その昔、ハブの棲むとある島に「ワン」と名乗るひとりの男がいた。
ハブとの真の共生を実現する事で自然との一体化を試みたその男はハブに一切触れずして攻撃をかわす防衛のみの拳法を考案した。その拳法の名は『ハブ拳』。
自然との一体化に成功したワン老師は、今日も彼の元に集まりし、継承者たちに教えを説いているという。

生き残りたければ、『ハブ拳』を学べ!

その教えを学べるゲームがこの『ハブ拳』である。

『ハブ拳』は、1948年から奄美大島に生息する日本最大の毒蛇「ハブ」の加工品を制作している家族経営のお店「原ハブ屋」のオリジナルカードゲーム。
(原ハブ屋:http://harahabuya.com

『ハブ拳』の生みの親 原武臣氏は、「奄美大島の自然やハブをもっと知ってもらいたい」「面白そうだったから」というふたつの思いで、このゲームを制作したという。

その実際にハブを使った事業を運営している原ハブ屋の思いがつまったゲーム『ハブ拳』は「ただの遊び」という枠を超え、非常に尖ったコンセプトで評判を呼んでいる。

原ハブ屋の思いでもある “奄美大島の旅先から帰省しても家族や友人で楽しめて印象に残るコンテンツ” という視点においても、『ハブ拳』ほどインパクトの強いものはないだろう。

とにかくハブをかわしまくる『ハブ拳』を体験してみよう!

ハブ拳-1

そんな『ハブ拳』は、誰でも遊べるようにルールも簡単だ。
自分の番が回ってきたら、とにかくハブの攻撃をかわす。
とにかくかわす。これこそが『ハブ拳』の真髄である。

ハブ拳-2

といってもよくわからないと思うので、簡単にカードを紹介したい。このゲームに登場するカードの大半は「回避カード」というカードで構成されている。カードには、ワン老師がハブの攻撃を避けている絵(上部)とハブが攻撃してくる絵(下部)がユニークなイラストで描かれている。

自分の番になると、ハブは「上段・中段・下段」のいずれかで襲ってくる(カードの下の部分)。

そして、プレイヤーは襲ってきた箇所に対して、回避するための『ハブ拳』を繰り出すことによって、回避できるのだ。

ハブ拳-3

上の写真で言えば、ハブが上段で襲ってきた(1番上のカード)。
それを回避するために、上段のハブ拳カードを出してかわす(2番目のカード)。
そして、次のハブの攻撃は下段(2番目のカード)なので、それを回避するために、下段のハブ拳カードを出してかわす(3番目のカード)。といったことを繰り返していく。

このような流れでゲームは進んでいき、手札を全て出し切れば勝ちだ。
ちなみにカードを出すときは『ハブ拳』なので、トグロを巻くようにカードを出していかなければならない(笑)。

ハブ拳-4

ワン老師曰く、
「ゲームが終わった後のトグロ状に並べられた美しきハブ拳の軌跡を眺めるのも醍醐味じゃ」とのこと。なかなかのこだわりである。

『ハブ拳』の目玉「ハブ拳奥義」!

さらにハブ拳には実は『奥義』が存在する。

ハブ拳-5

この3枚のカードが選ばれし者だけが繰り出すことを許されたハブ拳奥義だ。
このカードはハブのどの攻撃にも対応できる優れものである。
ハブの持つ熱探知器官を混乱させる「炎舞混乱」、
体温を気温と同じように変化させる「体気同温」、
気をためて、日光を額に反射させる「日照眩壁」の3つが存在する。
(◯ラゴンボールにも似たような技があった気もするがここでは置いとこう)

ただのジョーカーとしてプレイするのもいいが、ローカルルールとしてポーズを決めながら、技名を気合入れて叫んでみると本当にハブ拳を体得した気分になるのでオススメだ。体気同温が地味に難しいから注意しておこう。

熱すぎる!製作者に聞いた『ハブ拳』のこだわりが半端ない!

ハブ拳67

さて、簡単にゲームの内容を紹介してきたが、大事なのはそこではない。一般的な「ただ面白いゲームをつくる」という思いだけではここまで鋭いコンセプトのあるゲームはなかなか生まれなかっただろう。『ハブ拳』の真髄はそこにある。

製作者の原武臣氏にはいくつか質問をさせていただいたが、『ハブ拳』に対する情熱は生半可なものではなかった。

例えば、「箱絵の両サイドの柱に小さく、奄美の伝統刺青「針突」の模様や奄美大島の紬柄である「秋名バラ」を入れて、奄美大島テイスト(おそらく、右の写真の小さな文字の羅列のことかと思われる)を入れています」という回答をいただいたときには正直「それは誰も気づかないよ!(泣)」と思ってしまった。
しかし、それでもこだわりは忘れないその姿勢こそ、ハブを愛する彼らだからこそ成せる業と言えるだろう。

ハブ拳-8

さらに、『ハブ拳』を私たちに伝授してくれるワン老師は、新感覚ハブパニックホラー「THE HABU」というYouTube映像にも特別出演しているので、ワン老師ファンにはたまらないと思いますという回答をいただき、添付されていたYouTube動画を見終わったときには、「ハブパニックホラー???」だとか「ワン老師ファンとかそもそもいるの???」などの雑念を押しのけ、

「こだわりを突き詰めるとすごいな。」

とただただ感動したのでありました。
ここまで突き抜けると本当にファンになる人もいるかもしれませんね。


「新感覚ハブパニックホラー THE HABU」出典元:© 2003 HaraHabuyaAmami/YouTube

『ハブ拳』に触発された諸君! 早速、奄美大島まで行って買ってこよう!

さて、そんな『ハブ拳』を紹介してきたが、いかがだっただろうか。世界にもこれほどこだわったカードゲームはなかなかお目にかかれないだろう。
興味を持った方はぜひ、奄美大島まで赴いて、『ハブ拳』を購入し、修行に取り組んでもらいたい。

と、雑な終わりかたになるところだったが、現在、技術も進歩し、ネットで購入も可能だとのこと(笑)。いやはやサポートまで素晴らしい。

これで気軽に『ハブ拳』にのめり込むことができるだろう。

今回、取材にご協力いただいた原武臣氏に感謝いたします。
今後もハブをテーマにしたゲームを楽しみにしております。

『ハブ拳』を取得したい方はこちらのリンクから
http://habu.shop-pro.jp/?pid=88493951
ハブ拳アイキャッチ

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