20年以上前にJRが残した伝説のゲーム『ハーベスト』

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ハーベストトップ

それは昔のことだ。20年以上前になるだろう。
当時、パッセンジャーズ・サービスという会社があった。
その会社は新幹線のおみやげをメインとした事業を行っており、新幹線のキヨスクでしか購入できないゲームが存在していたという。
そのゲームこそ、今回紹介する『ハーベスト』である。

なぜ、今さらそんな昔の話をするのか。理由は簡単だ。
『ハーベスト』は日本が誇る素晴らしいゲームだからだ。
今でも、ボードゲームの猛者たちの間では、「伝説の国産ゲーム」として語り継がれている・・・。


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そもそもなぜ、JR なのに「ハーベスト(収穫)」?

パッケージ

そもそもJRの中でボードゲームが制作されていたことに驚きだが、それよりも 気になることがある。
なぜ、「ハーベスト(収穫)」がテーマなのか?ということだ。
しかし、この謎は誰にもわからない。なぜなら、古すぎて情報がないからだ。
この時代のゲームは、誰が制作したかもわからないゲームがほとんど。
今となっては迷宮入りになってしまっている。

と、まわりくどいことを言ってみたが、そんなことはどうでもよくなるくらいこのゲームは面白い。
世界というフィールドで見ても、このゲームには独自の輝きがあるり、こんなゲームが20年以上前に日本に存在していたということ自体が、誇らしいとも言えるほどである。

意味深なキャッチフレーズ「君は嫌われていないか?」

ハーベストカード

そろそろ本題に入ろう。
この『ハーベスト』は、タイトル通り、収穫をして得点を稼ぐゲームだ。
収穫できるのは、上の写真の3種類「キャベツ」「とうもろこし」「トマト」。
それぞれ点数が付いており、40点が一番高い。
なんだ、じゃあ適当に収穫してればいいのねと思いがちだが、そんな簡単にはいかない。
このゲームの意味深なキャッチフレーズでもある「君は嫌われていないか?」がまさにそれを物語っている。
実はこの『ハーベスト』、1人だけの力で収穫するのは不可能なのである。

1人だけでは、収穫することができないルール

ハーベストデッキ

ゲームの流れを見ていこう。このゲームは最大6人までプレイできる。
まず、自分の色のタイルとおじさんタイルをとる。

おじさん

このおじさんの顔がまたいい味を出している。癖になりそうだ(笑)。
各プレイヤーは手札を3枚もち、自分のターンになったら、山札から1枚引く。
そして、はじめは自分の畑(この場合、プレイヤーは黄色)にカードを置く。

デッキ-1

こんな感じでどんどんカードを置いていくと、畑がにぎやかになっていく。

デッキ-2

さて、肝心の収穫はというと、縦・横・ななめで同じ野菜が3つ揃うと収穫することができる。例えば、黄色のプレイヤーが自分の畑にトマトを置いたとしよう。

デッキ-3

すると、ななめに3つのトマトがそろったので、黄色のプレイヤーに10点のトマトが2つ、左上のプレイヤーに20点のトマトが収穫されたことになる。

デッキ-4

こんな感じで収穫ができるというわけだ。そして、お気づきだろうか。各プレイヤーの畑は2×2の大きさである。つまり、自分の畑だけでは決して、3つ揃えることができないのである。よって、他のプレイヤーと協力することが求められるのだ。

え?そんなの簡単だって?
そんなことが言えるのは、まだ『ハーベスト』の裏の顔を知らないからだ。
このゲームの恐ろしいところはここからだ・・・。

最後まで仲良しでいられるか?

腐った野菜

実はこの『ハーベスト』には、腐った野菜も混じっている。
見ての通り、マイナス点だ。このカードが『ハーベスト』を恐ろしくしている。

デッキ-4

先ほどの続きを見てみよう。
黄色のターンが終わったので、次はピンク(左下)のターンだ。そして、このゲームでは野菜を他人の畑に植えることもできるのだ。
(※ただし、1枚も野菜がないプレイヤーの畑には置くことはできない。)

収穫

すると、こんな感じで、腐ったキャベツを配置したりもできる。
3つのキャベツが揃ってしまったので、収穫しなければいけないのだ。
揃った野菜は収穫する。それが『ハーベスト』の掟なのだ。

腐った野菜収穫

結果、紫は0点になってしまった。
この後、どのような修羅場が繰り広げられるかはご想像にお任せする。

そしてすごいのが、腐った野菜の枚数。
全体で得点となる野菜カードは39枚あるのだが、腐った野菜カードは18枚。
つまり、3枚に1枚はだいたい腐っているのだ。えげつない。えげつなすぎるぞ『ハーベスト』。

さらに追い討ちをかける「災害カード」

ディザスターカード

さらにこのゲームには4枚の特殊カードが存在する。それが「災害(DISASTER)」カードと「ゴールデン・ファーマー(GOLDEN FARMER)」カードだ。
これらはいわゆるジョーカーで、「キャベツ」「とうもろこし」「トマト」の代わりになる。
ゴールデン・ファーマーカードは、どの野菜でも収穫できる。まさに優れもの。しかし、災害カードはその逆で、なんとそろえた野菜を収穫できない(=捨てる) ようにしてしまうのだ。
つまり、せっせと育ててきた野菜が全て吹き飛んでしまうのだ。まさに DISASTER(災害)。
もちろん、腐った野菜も吹き飛ばして他人を救うこともできるが、果たしてこれを実現できるプレイヤーはどのくらいいるだろうか。(※ちなみに自分は3枚全てのDISASTERの集中砲火を浴び、唖然とした)
説明書ではニコニコした笑顔でプレイされている絵が載っているが、そんな気持ちでこのゲームをプレイするのは至難の技と言えるだろう。

ルール

一歩間違えると、ゲームの外にまで影響を及ぼしかねないので注意。

入手が難しいことを除けば、最高のゲーム

デッキ-3

と、ここまでいろいろ言ってきたが、間違いなくこのゲームは傑作である。

無駄のないシンプルなルールに、切れ味の鋭さ、そしてタイルの配置を変えて、いろんなパターンを楽しむこともでき、人数が変わってもそれぞれ独自の面白さがある。
プレイした人のほとんどが「このゲームはすごい」という感動を手にするといっても過言ではないほどだ。

デッキ種類

しかし、このゲームにも弱点はある。
それは入手するのがとてつもなく難しいということだ。

これまで数々の勇者たちが再販を求め、JRという巨人に挑戦してきたが、当然JRからすれば、そんなゲーム知るよしもなく、(パッセンジャーズ・サービスは合併してしまい、今となっては存在しない会社である)再販する理由もない。

そして、今でもこのゲームは再販することができないレアゲームとして、伝説に残っているのだ。数あるレアなボードゲームの中でも、入手難易度はトップクラスといえるほどの難しさではあるが、人生で一度は体験したいゲームといえるだろう。

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