【インタビュー】「ゲームは人が幸せに生きるために必要」…『豚』ちゃかぽ

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ゲームクリエイターの熱い想いとこだわりを探り出す「中の人に会いに行く」企画。

今回紹介するのは「豚」制作のちゃかぽさんです。
iOSとAndroidで配信している激ムズゲーム「豚」。開発秘話から今後のリリースの話を伺ってきました。


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700人中15人がクリアしています

ーー平:本日は宜しくお願いします。早速ですが、ゲームの紹介をお願いします。

ちゃかぽ:ゲームの内容は 「4つのボタンを使うだけ、4つの手足が動くだけ」のシンプルな操作です。
しかし、よくあるタップするだけ、連打するだけのスマホゲームとは違い、プレイヤーの操作熟練度が試されるとても難易度の高いアクションゲームです。

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ーー平:僕もクリアできませんでした・・・
これまで何人ぐらいの方がクリアできたのでしょうか。

ちゃかぽ:GooglePlayのリーダーボードに登録してあって、クリアした人の数が見れるのですが、だいたい700人中15人程度でしょうか。

ーー平:激ムズですね・・・。その15人の方に会ってみたいですね。
実際にちゃかぽさんの周りの方で15人に入る方はいましたか?

ちゃかぽ:実は、僕の妹がクリアしました。身内なので一生懸命やってみてくれたようです。

ーー平:それは凄いですね。ちなみにキャラクターを「豚」にしたのには何か理由があるのでしょうか?

ちゃかぽ:これはそれほど理由がなくて、実は最初は「箱型」の4足歩行の何かが動くようにしていたんです。

ーー平:なるほど、そこにキャラクターを入れたわけだったんですね。

ちゃかぽ:会社の同僚にそれを見せたところけっこうウケて、「豚にして、手足がとれたとき叫んだら面白くない?」っていわれたのがきっかけです。

ーー平:面白いきっかけですね。
そもそも「豚」を制作しようと思ったきっかけは何でしょうか。

ちゃかぽ:岡山Unity勉強会という集まりに参加していまして、そこで月に1度「もくもく会」という会でゲーム制作仲間が集まって作業してたんです。
「筋肉兄貴シリーズ」を月に1本ペースで出してるFさんが、「なんかいいネタないっすかねー」って次のゲームのアイデアに困ってたみたいで。
それでちょっとしたアイデアソン(アイデアマラソン?)になって、いろんなアイデアがでてきたんですね。
僕は「筋肉兄貴シリーズ」はタップするだけの単純なものが多く、飽きると思ってたので「超絶難しいのにしましょうよ!たとえば蜘蛛の手足を動かすとか」という提案してみたんです。あっさり断られましたけど。

ーー平:そこはあっさり断られてしまったんですね。
豚の代わりに筋肉兄貴になっていた可能性があったと・・・。

ちゃかぽ:そうですね。筋肉兄貴が4つんばいで歩いて、ブキーーッ!!って鳴いたら最高でしたね。
QWOP」というフラッシュゲームが、僕は好きだったんです。

ーー平:相当ヤバいゲームになってましたねそれ。
「QWOP」はランナー走らせるやつでしたっけ。

ちゃかぽ:操作が難しすぎるのですが、慣れると動かせるんですよ。
自分が操作してる!っていう充実感や達成感がすごいんです。

ーー平:確かに、豚もちゃんとまっすぐ歩かせれると「支配できてる感」すごいです。

ちゃかぽ:なかなかそこまでやってくれる人がいないのが残念なんですが。

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自分の子どもとその友達が面白いって思ってくれるのが一番

ーー平:激ムズゲーが好きな人にはたまらないゲームですね。
ちゃかぽさんがゲームを制作をする上で大切にしていることは何ですか?

ちゃかぽ:僕は子どもが3人いまして、子どもとその友達が面白いって思ってくれるのが一番です。
子供が喜ぶゲームってなると、操作感がすごく大事になるんですね。直感的にわかる操作とか、レスポンスがいいとか、そういうのは大事ですね。

ーー平:レスポンスが悪いとお子さんにはわからないですもんね。

ちゃかぽ:「パズドラ」を作られた方も、玉を動かしたときの感覚や気持ちよさを大事にして、そこにゲーム性を乗せていった、とおっしゃっていました。だいたいそんなニュアンスだったと・・・思います。

ーー平:子供は特に正直だと思うので、最高のユーザーテストの相手になりそうですね。
今後、どんなゲームを作っていきたいですか?

ちゃかぽ:そうですね。ひとつは「虫はじき(仮)」というゲームを制作途中で、現状ストップしているのですがそれを完成させたいと思っています。
こちらは操作はすごくシンプルなので、イライラすることは全くないと思います。
先月、5月の中ごろに、「岡山オープンセミナー」というのがありまして、そこで「豚あやつりアクション」と「虫はじき(仮)」を出展してみました。小学生のお子さんがきてくれて、かじりついてゲームをやってくれてたのでうれしかったですね。手ごたえを感じました。

ーー平:それはいいですね。実際どんな声がありましたか?

ちゃかぽ:お子さんの熱中する姿を観察してたんですが、「豚」の場合ですとちょっとずつ操作が上達してきて「あ、こうやるんだ!」「わかってきた!」みたいな、自分自身のレベルアップがあるからやめられないという印象でした。

ーー平:その感覚は子供ならではかもしれないですね。

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ちゃかぽ:「虫はじき(仮)」は豪快に大量の虫を壊すゲームなので、シンプルにキャッキャはしゃいでましたね。
「豚」に関しても、現在次回作「豚2」に向けて制作を進めています。次回作では、操作を熟練できるように簡単なステージをたくさん用意する予定です。さらにグラフィックをもっとクオリティアップします。
操作が難しいのを売りにしていましたが、熟練するまでに諦めてしまう方が多かったので、「まっすぐすすむ」「まがる」などの基本操作を覚えて先に進めるように、簡単なステージから操作を覚えていけるようレベルデザインします。
また、後ろにバックする操作というのも加えてみようと思っています。

※クラウドライブにて『4つのボタンを使うだけ。「豚あやつりアクション2」を”世界中に”リリースしたい!』プロジェクト実施中!!(〜2016/07/15)

ーー平:激ムズだったのが、少し優しくなるんですね。

ちゃかぽ:簡単にするだけでなく、難しいのが売りのこのゲームです。後半にいくにしたがって、ベルトコンベヤー、爆弾、滑り台などのギミックが加わり、ゴールするのが大変難しくなるようにします。
またグラフィックのほうは、雪ステージ、森ステージ、工場のステージ、崖ステージなどギミックに応じた多様なステージを用意します。
見た目もモバイルゲームでは最高水準になるように、独自のシェーダーを用意するなどして工夫しています。
楽器の演奏が段々上手になっていくような、そういった楽しみがこのゲームの目指すところです。世界中の人に楽しんでいただけるよう制作していきます!

ゲームは人が幸せに生きるために必要なもの

ーー平:「虫はじき(仮)」と「豚2」両方共完成が楽しみです。
最後の質問になりますが、ちゃかぽさんにとって「ゲーム」とは何でしょうか。

ちゃかぽ:ただの言葉です。っていうのは冗談で・・・。
遊びは「生きる力」ですからね。
ビデオゲームに限らず、ゲームは人が幸せに生きるために必要なものだと思っています。

ーー平:自分が小さい頃を思い出しても、あの頃ゲームで遊んでいたから今があるなと思うことは確かにあります。

ちゃかぽ:僕は「遊び場を考える会」っていうのにも所属してるんです。

ーー平:それは何をする会なんですか。

ちゃかぽ:基本的には「今はやりにくくなった外遊び」を、地域の人たちがあつまってやる会なんです。例えば「火おこし」「泥遊び」「焼き芋」「べーごま」「きのぼり」「べっこうあめ」「木工」などなど、ほかにもいろいろあるんですが。

ーー平:すごく楽しそうですね。確かに泥遊びも衛生面がなんとかで出来なくなってますしね。

ちゃかぽ:そうなんですね。今の公園ではやりにくいです。もちろんその「遊び場を考える会」の場ではゲームを持ち込んで遊ぶのもオッケーなんですよ。

ーー平:楽しそうですね。何名ぐらいの方がいつも参加されるんですか?

ちゃかぽ:いつもだいたい30~40人くらいだと思います。夏場は50人越えることもありますね。

ーー平:多いですね。「遊び」の原点に帰れるイベント、何歳でも楽しめていいですね。

ちゃかぽ:子供達が、自分のやりたいと思ったことをやれる場所作りを考えている会なんですね。ですが、実は大人がけっこう楽しんでます。

ーー平:岡山に行くタイミングで機会が合えば是非参加させてください!
本日はお時間ありがとうございました。

ちゃかぽ:ありがとうございました。

おわりに

真剣に「遊び」を考えることで、生きる力になり幸せになれるということをインタビューを通じて教えてくれたちゃかぽさん。ゲームの原点となる「泥遊び」や「ベーゴマ」などで遊ぶこと通じて、次の世代に「幸せな人生の送り方」を教えているのかもしれませんね。

【制作者プロフィール】
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1974年生まれ。岡山県最南端の、瀬戸内のしまなみが美しい漁村出身。電気通信大学卒業後、ゲーム開発会社にデザイナーとして就職。PS2「日本代表選手になろう!」(エニックス ※現スクウェア・エニックス)や、XBOX「ダイナソーハンティング」(マイクロソフト)など多数ゲーム開発に携わる。現在はCG映像の制作を本業としながら、仲間達とゲーム制作に励む。

▷GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.kojima.pig&hl=ja
▷iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/pig-running-game/id1064069337?l=ja&ls=1&mt=8
▷Facebookページ:https://www.facebook.com/washiraButaPig/?ref=bookmarks

▷クラウドライブプロジェクト:『4つのボタンを使うだけ。「豚あやつりアクション2」を”世界中に”リリースしたい!』プロジェクト実施中!!(〜2016/07/15)

※2016/06/15 追記あり

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