【インタビュー】「ゲームにはクリエイティブなものが全部入っている」…『とっとこダンジョン』ROOM6 木村 征史

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ゲームクリエイターの熱い想いとこだわりを探り出す「中の人に会いに行く」企画。

今回紹介するのはroom6「とっとこダンジョン」制作者の木村 征史さんです。
「とっとこダンジョン」から今後のタイトル、ゲームに対する想い、伺ってきました!


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ゲームを作りたいという思いはずっとあった

ーー平:早速ですが、「とっとこダンジョン」は現在1周年記念キャンペーンを行っていますね。

木村:そうですね。
「とっとこダンジョン」は1月の20日で1年になったので、1年と半年くらいになります。
また、現在は「ここっとダンジョン」も絶賛配信中です。

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【とっとこダンジョン】
http://www.tottokodungeon.com/

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【ここっとダンジョン】
http://www.cocottedungeon.com/

ーー平:「とっとこダンジョン」を制作されようと思った経緯をお伺いしたいんですが、会社として何かもうゲームを作るぞ!っていうところだったんですかね?

木村:そうですね、もともと昔からゲームは作りたいと思っていました。
プログラマーを20年くらいやっているんですけど、最初はゲーム会社に入りたくて、CAPCOMとか、大阪にあるゲーム会社をいろいろと受けていたんですけど、そこは入れなくて。
で、普通のソフトハウスでずっと仕事をしていたんです。

ゲームを作りたいという思いはずっとありました。
8年ほど前にiPhoneが出まして、それからちょっと遅れて今から5年半ほど前にアプリ開発で起業しました。その時にiPhoneでゲームも作れるなと思って。
で、ちょっとずつゲームを作ろうかなと思いながら、仕事をしていたんですけれど。

3年くらい前、「とっとこダンジョン」の前に、iPad用の子供向けゲームを出したんです。
そのあたりからちょっと、本格的にゲームを作ろうか、みたいな話に会社でなりました。
iPad向けのゲームは、iPad専用で出しちゃったもので、全然売れなくて。

本当にまったくダウンロードされなかったので、じゃあちゃんとスマホ向けに、ちゃんとしたゲームを作ろうということでコツコツと、ずっと作ってたんですよ。それが「とっとこダンジョン」です。

前のやつが電車のゲームだったんですね。
それで次に何を作ろう、みたいな話になって。
じゃあ、電車繋がりでトロッコのゲーム作ろうか、みたいな。

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【たまぴんびゅーん】
http://www.room6.net/#!tamapin/cxp4

最初はトロッコゲームで、トロッコのレールのポイントを切り替えていって進んでいくような。
切り替えを瞬時にやって、みたいなアクションゲームを作ろうよ、みたいな話になりました。
でも、その時にトロッコゲームがいっぱい出ていたりもしたので、ちょっとトロッコもな、みたいな話になって、じゃあ普通のロールプレイングゲームにしようか、みたいな話で。
なんだかんだ企画をエンジニアと進めていった時に、今のroom6のメインデザイナーの子がその時に丁度入社して。
で、3人でゲームのデザインとか諸々を考えながら、ずっと作ってたんです。

ーー平:結構、期間としてはどれくらい練られたんですか?

木村:木村:あまり覚えてないんですけど、企画を考えてる期間が1ヶ月2ヶ月くらい、ああでもないこうでもない、みたいにしてたとは思うんですけれど。開発全体としては8ヶ月ほどになりました。

ーー平:もともとゲームが好きだったっていうお話でしたが、昔からプログラミング自体をずっとやられていたということですか?

木村:そうですね、中学生くらいの時からプログラミングはやっていましたね。
しょうもないゲームとかを作ってたりはしていたんです。
僕の中学生とか高校生くらいの時って、パソコンゲームの丁度黎明期というか、日本ファルコムとか、エニックスとか、スクエアとかが出てきたとか。
そのへんのパソコンゲームがずっと好きだったので、そのへんにだから、入りたかったんですけど。

ーー平:本当にそこからの思いをずっと持って。

木村:そうですね。
ただ、その後仕事をしだしてからは、忙しくてまったくゲームができなくて。
なので、ゲーム自体は僕の中で、多分15年とか20年くらいスキップしてるんですよ。多分1990年代くらいが僕の中でもまだ、最新ゲームくらいの感じです。
そういうこともあって、3Dとかそのへんのゲームの知識とかは全くなくて。
だいぶ、間がごっそり抜け落ちているので。

ーー平:だからこそ、この「とっとこダンジョン」も「ここっとダンジョン」も、アナログ感のある。

木村:そうですね、ただ、自分はあまりドット絵とかのレトロ的な表現が好きっていうわけじゃなかったんですけれど。
たまたまその時に、エンジニアの子がそういうのが好きだったので、ドット絵でいこうか、みたいな。
僕自体はあまり、そういうレトロ好きではもともとなかったんですけれど。
ただ、レトロな表現という意味じゃなくて、「新しい表現としてのドット絵」もいいな、とは思っていたので。
それでちょっと、やろうか、みたいな感じで。

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ーー平:木村さんの中で、制作する上で大切にしていることとかってありますか?
こだわりのポイントとか。

木村:あるかな?なんでしょうね。
まあ、個人的にはデザイナーの個性というか、やりたいことを存分に入れてほしいっていうのがあるので、あまり自分は口出しというか、修正とかはしないように、みたいな。
そんなのはありましたけどね。

インディーゲームを作りたい

ーー平:一番やりこんだ思い出のゲーム、みたいなものってありますか?

木村:やりこんだゲームは「ドルアーガ」とかですかね。
あと、僕は昔シューティングが好きだったので、「グラディウスシリーズ」ですよね。
パソコンではロールプレイングゲームばっかりしていたので、「イース」とか「イースⅡ」。あとは「ソーサリアン」とか。
洋ゲーもその時好きだったので、「マイト・アンド・マジック」とか、そのへんをやってました。

ーー平:結構その頃は、ガリガリやりこんでた感じですか?

木村:そうですね、子供だったので、時間がたっぷりあるのでガリガリやってました。
今はできないですけど。

ーー平:そうですよね、大人になっていくとそこらへんが。

木村:そんなゲーム、とてもじゃないですけど、やってる時間がない。(笑)

ーー平:オフィスの中の社員さんとかと、そういったゲームの話とかはされるんですか?

木村:しますよ。
ただ、僕とデザイナーの子とかって、20歳くらい離れているので。親子くらいなんですよ。
なので、やってきてるゲームがもう全然違いますね。
僕の知識が完全に、すっぽり抜け落ちている時代のゲームなんですよ。もう全く知らないゲームなんですね、彼女達のプレイしてるゲームは。

まあただ、その話をよく聞いていて、いろいろとおすすめを聞いて、今はちょっとずつそれをやろうかな、みたいな感じです。
結構ゲームを買ったりしてるんですけど、ずっと時間がなくてできていなくて、積みゲーになってるんですよね。(笑)

ーー平:木村さんの中で、今後どんなゲームを作っていきたいっていうのはありますか?

木村:木村:そうですね、いろいろ悩んではいるんですが、個人的には今Steamでリリースされている海外のインディーゲームに
すごく注目しているので、そういったビジュアル表現や演出に力を入れた個性的なゲームを作りたいと思っています。
まあ、作れるかはちょっとわからないですけど。
そっちのほうにちょっと寄っていきたいな、みたいなところはありますね。

ーー平:ちなみに、今年は何か新しいタイトルを出されるご予定とかは?

木村:はい、一応今のところ予定は、ハルシオンシステムさんと合同で作っている、「リリーさんバトる!」っていうアクションゲームです。
これをまず出しまして、その後に完全にうちだけで作っている「でっかわ彼女」っていうゲームを、多分7月には出せるかな、っていう感じ。これは放置ゲームなんですけど、ちょっとノベル風だったり、漫画風だったり。
この2つメインで作っています。
その後はいつ出るかはわからないですけど、バンナムさんのオープンIP(※)で「ドルアーガの塔」のゲームを出したいなと思っているんです。でも、いろいろと悩んでいて。どう作ろうか、みたいな。完全に1から作り直しているので、ちょっと焦らず、ゆっくりと1年くらいかけて作ろうかな、みたいな感じですね。

※バンダイナムコ カタログIPオープン化プロジェクト:https://open.channel.or.jp/

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【リリーさんバトる!】
★予約トップ10
iOS:https://yoyaku-top10.jp/u/a/MTczMjA
Android:https://yoyaku-top10.jp/u/a/MTczMjE

gf
【でっかわ彼女】
http://www.dekkawa.com/
★予約トップ10
iOS:https://yoyaku-top10.jp/u/a/MTY0NTg
Android:https://yoyaku-top10.jp/u/a/MTY0NTk

doraga

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 


【Tottoko Dungeon & The Tower of Druaga】
http://www.tottokodruaga.com/

ゲームは総合芸術の最たるもの

ーー平:最後の質問になるのですが、木村さんにとってゲームとはなんでしょう。
ちょっと、答えづらい質問かもしれないんですけれど。

木村:難しいですね。
ゲームとは、なんでしょうね。
最近ちょっと、それがわからなくなってきて。(笑)

ーー平:いろいろと、お仕事としてやられていると、難しいですかね。

木村:そうですね、難しい。
もう自分が死ぬまでにやる、最後の仕事にしようかな、と。それはずっと思っているんですけれど。
改めて考えると、なんでしょね、ゲームって。
ライフワークっていうと、ちょっと格好良過ぎなので。(笑)
そんなたいそうなものが作れる人じゃないので。
上手くまとめられないんですけれど。

終の仕事、ですかね。(笑)

まあ、最後の仕事にするには相応しい仕事かなと思ってやってます。

ーー平:その理由はどういったところにあるんですか?

木村:やっぱりゲームって、総合芸術の最たるものかな、みたいなのがあって。
もう、全ての要素が入っていると思ってるんですよね。
やっぱりアートだけじゃなくて、音楽もあるし、シナリオ、ストーリーもあるし、エフェクトのような効果もある。
クリエイティブなものが全部入ってるなって思っています。
なので、一生をかけるには相応しいかな、みたいなのがある。
他でこんなに色々な要素が入っているものって、なかなかないじゃないですか。
アニメとか映画っていうのはあるかもしれないですけれど、それよりもっと上かな、とは個人では思っているので。
そういう意味では面白いですね。

ーー平:やはり、実際にユーザーさんが、さらに関わるっていうところも他のエンターテイメントとは違いますよね。

木村:そうですね、一方通行じゃないので。
スマホも今はレッドオーシャンとか言われたりしますけど、まだまだ全然やれることはいっぱいあるな、っていうのは個人的にずっと思っています。
まだまだできる。可能性はすごくある。
我々ができるかどうかはわからないですけど。僕はまだまだブルーオーシャンだと思っているので。
すごく楽しみではありますね。

ーー平:本日は貴重なお話ありがとうございました。
今後のタイトルも楽しみにしております!

木村:ありがとうございます。

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おわりに

結構きついことはっきり言っちゃう主人公アンブレラと、妖精との掛け合いも楽しい「とっとこダンジョン」。
天然なココと、ツンデレなユニが可愛い「ここっとダンジョン」。

簡単操作でサクッとプレイできるのに、やり込み要素も満載で、頭も使う、奥が深い両タイトル。
通勤通学のお供にプレイしてみてはいかがでしょうか。

そして、続々リリースされる新規タイトル・・・とっても気になります。
中でも、ドルアーガはいったいどんな風に生まれ変わるのか、今から楽しみです!

【制作者プロフィール】
profile
合同会社 room6
木村 征史

1972年生まれ。京都在住。ビジネス向けのソフトを開発するソフトハウスに勤務後、2010年にスマートフォンアプリを開発する会社を起業、その後スマホゲーム専業の会社room6を2014年に立ち上げる。

合同会社room6:http://www.room6.net/

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