「霧雨が降る森」の漫画版・小説版から読み取るキャラクターの魅力

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霧雨が降る森

近年、人気のフリーゲームが続々とメディア化され話題を呼んでいます。
とりわけホラーゲームは「青鬼」「いちろ少年忌記」「マッドファーザー」など、多くの作品が出版され、人気のジャンルではないでしょうか。

今回は探索型ホラーゲームとして人気を誇る、漫画化・小説化もされた「霧雨が降る森」を紹介していきます。


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「霧雨が降る森」メディア化の大きな理由

ゲームが公開された後、まず漫画版が発売されました。
続いて小説版、カフェとのコラボレーション企画、さらにドラマCDなど多くの形でメディア化が行われています。

その理由に、実況動画での人気があったのではないでしょうか。
「霧雨が降る森」と前後して「クロエのレクイエム」や「物念世界」といったホラーゲームが続々と公開され、数多くの実況動画が投稿・再生されました。

キヨ氏が投稿した「霧雨が降る森」の実況シリーズは、初回分だけで100万回再生されています。
このように「霧雨が降る森」は、実況動画を含めた広い範囲のファンから親しまれるようになり、漫画版を皮切りにメディア化されていったのです。

しかし、ファンから親しまれている理由は動画だけではありません。

「霧雨が降る森」は、小説版と漫画版が出版されています。両方とも同じ作品を描いたものですが、大きな違いがあります。
その違いと共通点に着目してみましょう。

ポップな雰囲気の漫画版

先に出版されたのは漫画ですが、こちらは原作であるゲームに忠実な内容です。

霧雨が降る森

ゲーム版と同様、主人公・シオリがメインの物語です。漫画化されたことで、キャラクターはよりかわいらしい姿へとデフォルメされ、親しみやすい作品となっています。

ゲームと比べて全体的に描写が柔らかくなっており、ホラーが苦手な方でも楽しめる内容になりました。

原作重視の小説版

もう一方の小説版は、ゲームや漫画とは一味違ったものになっています。

霧雨が降る森

主人公のシオリではなく、キーパーソンである須賀が中心のストーリーとなっています。
須賀だけではなく、佐久間や望月巡査といった他の登場人物にもフォーカスが当てられており、ゲームや漫画とは違った見方をすることができるでしょう。

挿絵や小説の内容はゲームと近い雰囲気で、ホラー要素がしっかりと描写されています。
より深く「霧雨が降る森」の世界を楽しむことができる作品です。

作者によって綿密に練られたキャラクターたち

漫画も小説も同じゲームをメディア化していますが、二作はメインの人物や全体の雰囲気が大きく異なっていました。
しかし、共通して強く描かれていることもあります。それは、キャラクターの魅力です。

ゲーム公開直後から、動画サイトやイラスト投稿サイトで多くの二次創作作品が投稿されています。
中でも多いのが、須賀とシオリの組み合わせです。二人の過去はストーリーにも深く関わっており、話が進むにつれ愛着がわくプレイヤーも多いようです。そんなキャラクター人気の秘訣は、緻密に考えられた設定にあります。

作者の真田まこと氏は、キャラクター設定を深く練っていました。
公式ブログでも語られていましたが、初期段階で既に大まかなストーリーは設定されていたようです。

初期構想の「霧雨」は、前提となる設定に大きな変化はありませんが、細かな設定の違いで、ストーリーがけっこう違っていました。

色々変えた理由は、どうしても“暗い面”が、全面に出てしまい、妙に後味が悪いENDを迎え気味だったからです。いってしまえば、ED1のようなEDを作れない感じでした。

星屑KRNKRN/雑記「公開から1年」より

また、キャラクター設定も初期段階で考えられていました。
しかし、キャラクター達は今よりも過激であったり、報われない末路の者もいました。作者としても、もう少し救いがあるよう変更したい点が多かったようです。

初期の須賀は基本的な性格は変えてはいませんが、狂信的で病んだ部分や極端な行動をする所が強く出ていました。
なので、どうしても救う手立てが無いストーリー展開になりがちだったわけです。
初期の彼はルートによっては、良くない方向へ向かう行動を起こしてしまう感じでした。

星屑KRNKRN/雑記「公開から1年」より

したがって何度も変更を行い、その結果今のキャラクター設定に至ったのでした。ストーリーの展開上、大きく削るエピソードもあったようです。
その削られた部分が土台となり、今のキャラクター像を支えているのではないでしょうか。

作者の真田氏が考え、厳選したキャラクターだからこそ、ここまで魅力的なキャラクターが完成したと言えるでしょう。

最後に

「霧雨が降る森」のメディア化はまだ続いています。小説の下巻は今後発売する予定ですし、真田氏も次回作を制作中です。
今後も目が離せません。

【参考URL】
星屑KRNKRN | ナノ

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