世界観の”題材”から見る「小麦畑」制作の4作品

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「マヨヒガ」「オシチヤ」「冠を持つ神の手」をはじめ、優れたアドベンチャーゲームを生み出してきたサークル「小麦畑」。
最新作の「ダンス・マカブル」はフリゲ2014の人気投票で三位に入賞し、ニコニコ自作ゲームフェス4でもゴシックホラー賞に選ばれました。

小麦畑制作のゲームには異世界が舞台となっている作品が多く、不思議な世界が人気を支えています。
作品には一つの題材がメインテーマとして組み込まれており、その題材を膨らませることで独特の世界観を作り出しているのです。

キリスト教が題材の「ダンス・マカブル」

作品全体のメインテーマがキリスト教であり、ゲーム中にもキリスト教的な要素を見つけることができます。

教会にはパンが置かれており、いたるところに十字架の像が並んでいます。謎解きには聖書の一説が引用されており、BGMにも讃美歌が使われる徹底ぶり。

ゲームの内容が聖書と綿密にリンクしており、作者の知識の深さがわかります。
基にした題材を余すことなく膨らませる、小麦畑作品ならではの世界観が出来上がっています。

昔ばなしを題材にした「マヨヒガ」「オシチヤ」

mayohiga

「マヨヒガ」「オシチヤ」は、同じ日本の昔ばなしに準じた物語になっています。

ゲーム中にはろくろ首、鬼、座敷童、一つ目小僧など、昔からおなじみの妖怪が登場します。
あやしげな妖怪たちと仲良くなったり、彼らの目を盗んで逃げたりしながら屋敷を探索することになります。

また、手にする道具も日本の伝承や昔ばなしにちなんだものばかり。不思議な穴にはおにぎりをころがし、お地蔵さんには食べ物をお供えするなど、謎解きにも深く関わっています。

プレイすることでむかし話のような雰囲気の、すこし不思議な世界を覗くことができるでしょう。
制作担当のoumi氏は日本の伝承をはじめとした民俗学に関心を寄せており、そんなoumi氏だからこそ作ることができたゲームなのです。

中世ファンタジーをベースにした「冠を持つ神の手」

一方、「冠を持つ神の手」では、中世ファンタジーを基礎にした剣と魔法の世界を描いています。

冠を持つ神の手

主人公はパラメーターを上げて、武芸に励んだり魔力を上げたりと、ファンタジーらしい訓練に励むことができます。

先に紹介した作品のような明確な題材はありませんが、主人公が過ごす世界「グラドネーラ」はしっかりと作りこまれています。
画像の下部にも載っていますが、メニュー画面から「グラドネーラ事典」を読むことができます。事典には王国に伝わる神話や建国の歴史など、グラドネーラの詳しい情報が書かれています。

実在する国のように詳しい事典から読み取れるのは、単純な剣と魔法の世界だけではありません。
その題材からよりリアルな世界へと昇華させた、小麦畑の豊富な知識と教養、さらにそれを描き切る技量を感じ取ることができます。

最後に

作品を単体でプレイするのも楽しいですが、基になった題材を知ることでより深く楽しむことができます。
まだプレイされていない方も、気になった題材があれば試しにダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

【画像出典&参考URL】
創作同人サークル/小麦畑

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