あの番組とは一切関係のない経営ボードゲーム「まれ」

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ままれ

ボードゲームの世界で輝くのは、ボードゲームだけではない。
そのボードゲームを生み出すアーティスティックな世界観に多くのファンが酔いしれるデザイナーとして輝く人も存在するのだ。
今回はそんなボードゲームのデザイナーの中でも、日本が誇る奇才「北条投了」 氏のゲームを紹介したい。
彼のゲームの魅力は、プレイした人に「日本人に生まれて良かった」言わせるほどの超瞬発的に時事ネタをゲームにすることである。
今回は数ある名作・珍作の中から、なんとなくこの「まれ」を選んでみた。

【ご注意!】このゲームはフィクションです。

注意書き

「まれ」の紹介を進める前に一応、伝えておく。
まれ」はフィクションであり、実在の人物、団体、事件等とは一切関係がな いということを。どっかの番組と似ているだとか、この時期でこのタイトルな らあれしかないだとか、そこらへんは気にしないでもらいたい。
また、写真のように万が一にそなえて、シャレのわかるメンバーと遊ぶことを勧めておく。

さて、ゲームの説明を始める前に中身の紹介をせねばあるまい。
前にも述べた通り、このゲームの作者はものすごいスピードでゲームをつくる。そのため、ゲームのコンポーネント(内容物)が追いついていないことも多々あるのだが、この「ままれ」もその1つに近い。

こちらの写真をご覧いただきたい。
製品パッケージ

先に言っておくが、これは自分が入れ替えたものではない。製品版である。
まず、この「まれ」には箱というものは存在しない。
100円ショップで売っているあのいい感じで止めるやつに入っている。
そして、お金が切断されていない。要するに「自分で切れ」というわけだ。

ゲームチップ

これを1枚1枚丁寧に切ってから「まれ」は始まる。
(※ちなみに自分はゲーム用のチップを使ったのでお金は元のまま現存)

無論、ゲームの主軸である洋菓子をつくるための材料もすべてこのような感じなので、始めるのが大変なのである。
その試練を乗り越えてから、この「まれ」をプレイする権利が与えられるのだ。

何かと似ている気がしたら、それは気のせいだ。

ままれ

さて、準備が整ってきたところで、やっと「まれ」が紹介できる。
この「まれ」では、プレイヤーは “経済学に詳しいパティシエ” となり、洋菓子をつくりながら、洋菓子店を経営する。
何かと似ている気がしたら、それは気のせいだ。説明を続ける。

パティシエと経営者を両立するなんて、普通に考えればどエライことだが、
そんなことはさておき、一番経営状態が良い洋菓子店にすれば勝ちだ。

最初に経営資金としてプレイヤーにはお金が配られる。
そのお金を使って、洋菓子の材料を購入し、商品を売ってお金を稼いでいくという、よくあるシンプルな経営ゲームだ。

ちなみにスタートプレイヤーは「一番最近『まんで(能登弁で「すごい」とい う意味)』と言ったプレイヤーからスタートする」となっているが、ここでも何かと似ている気がしたら、それは気のせいだ。説明を続ける。

プレイ画面1

このゲームは毎回、プレイヤーがどんなことができるあらかじめ決められる。
それが上記のカードだ。何がめくられるかによって、できることが変わる。
カードの内容は大きく分けて「仕入れ」「販売」「納税」の3つだ。

プレイ画面2

「仕入れ」では「生クリーム」「砂糖」など洋菓子の材料を購入できる。
それぞれに値段がついており、プレイヤーは望むだけ手にれることができる。
(※ココアパウダーは購入方法が特殊なのだが、細かく記載すると、本来の趣 旨と異なるため、今回は割愛させていただく)。

プレイ画面3

「仕入れ」があるなら、もちろん「販売」もある。
上記の4枚が洋菓子を販売してお金を稼ぐことができるカードだ。
結構いろいろな洋菓子をつくることができるが、販売できる数が限られているので、しっかり戦略をたてないと材料が余るだとか、生クリームがすぐに腐るので、早めに使っておかないと捨てられるだとか、地味にリアルな要素が満載だ。これらを乗り越えてこそ、偉大なパティシエ洋菓子店になることができる。

さあ!メインイベント「納税(脱税)」だ!

納税

さて、パティシエのままでは一生気にかけないであろう、経営者であるあなただけが体験できるドキドキ(うんざり)するのが、この「納税」である。
この「まれ」のメインイベントである「納税」の内容はとってもシンプル。
おとなしく納税して「手持ちの現金を半分にする(もちろん端数切り上げ)」か「いやだー!」と脱税して「手持ちの現金を一切払わない」かを選ぶのだ。
この「納税」か「脱税」かはプレイヤー全員で一斉に決める。
決め方は、みんなでこぶしを出し、手の中にお金を握っていたら「納税」、握っていなかったら「脱税」となる。

※ちなみに「脱税」する人が多いととっても大変なことになるので、よく考えて決断しましょう。

プレイ画面4

さて、誰が「納税」するか「脱税」するか決まったら、ここからが見どころだ。
「脱税」のプレイヤーは、「脱税」のプレイヤーが何人いるか数え、さいころを振る。そして、「脱税を選んだプレイヤーの数」よりも大きい目を出せば、「脱 税成功」となる。逆に小さければ失敗だ。
つまり、3人脱税を選んだ場合、さいころで4、5、6を出せば、脱税は成功 となる。そもそも、なぜ脱税なんて選ぶのかという疑問に対しては、「プレイヤーが経済学に詳しいから」と、これまたシンプルな理由が書かれている。

サイコロ

さて、脱税がばれる(さいころを振って失敗する)とどうなるか。
無論、そんなやつは全額没収の刑である。
今の時代では、なかなかお目にかかれないハイリスクな刑である。
また、プレイヤー全員が「脱税」を選ぶと、強制的に全員御用(全員失敗)となるため、「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」と調子に乗っていると地獄をみるので、あくまで自分の経営方針を大切にしよう。

男気を感じさせる「テストプレイやってない」
テストプレイやってない

実際プレイしてみると、「脱税」のドキドキ感が半端なく、また他のアクションである「仕入れ」や「販売」にも工夫がされていて、悩ましいゲームであった。

短時間ですごいなぁと思っていたら、説明書の最後に「テストプレイ やってない」とあったのをみて、「やっぱ、この人すごい・・・」と改めて感じたのでございます。

そんな一癖も二癖もある北条投了先生のボードゲーム「「まれ」をぜひ一度プレ イしてみてはいかがでしょうか。

総括

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