主人公は怪物?アクションフリーゲーム「モンスターリップ」レビュー

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「モンスターリップ」はモンスターを倒すモンスターを操作する、一風変わったコンセプトのフリーゲーム。

オーソドックスな横スクロールに、独特の世界観が漂うアクションゲームです。

不気味かつ物悲しい世界

不治の病にかかり、ある研究所を訪ねた主人公ですが、気が付けば骸が散乱する谷底に立っていました。
それだけでなく、主人公の姿は毛むくじゃらの怪物になっていたのです。
雄叫びを上げたり暴れたりと理性を失い始め、次第に行動も怪物へ近づいていきます。
「このままでは本当に怪物になってしまう」と焦った主人公が、異常に発達した嗅覚を頼りに研究所を目指すストーリーとなっています。

モンスターリップ

主人公は怪物、アドバイスをしてくれるキャラクターも骸骨と、キャラクターは不気味なものばかり。
しかし、自分の意思に反して怪物となった主人公からは、同時に強い悲しみも感じられます。
不気味なだけではなく、どこか物悲しい世界観が光ります。

さらに、音楽や会話も世界観に磨きをかけています。
スタートから流れるほの暗い音楽は、プレイヤーを不安な気持ちにさせます。
そこでやり取りされる短いながらも味のある会話が、不気味なだけではない不思議な雰囲気を作り出しているのです。
この世界観はスタートからラストまで一貫しており、ハマる人には癖になる作品ではないでしょうか。

見切って、倒す

アクション自体はオーソドックスな横スクロールなのですが、ゲージ選択制のパワーアップが大きな特徴になっています。
制限時間がないことも助けとなり、じっくりと戦略を考えながら進むことも可能。
また、ゲージが一周することで残機が増えるため、残機を増やしながらさくさく攻略する方法でも楽しめます。

一方、アクション自体もクオリティはかなりのもの。
直進してくるだけのものから遠距離で攻撃をしてくるものまで、バリエーション豊富な敵と出くわします。
敵の攻撃パターンを見切り、その合間を縫って隙を突くのが基本的なプレイスタイル。
しかし、慣れてきた頃に敵の行動がワンテンポ遅れるなど、プレイしていて飽きない構造になっています。
周囲の敵を一掃できる必殺技も、プレイにアクセントを加えています。

全体的な難易度は、低くはありません。ですが「本当に攻略できるの?」と思う敵でも、リトライを重ねることで確実に倒せる絶妙な難易度に設定されています。
とくにボス戦は難易度が高く感じられますが、攻撃のパターンを見切ることで案外苦もなくクリアできるようになります。

モンスターリップ

音楽や効果音も合わさってか、ボスは印象的なキャラクターが多くなっています。
ネタバレになるため詳しくは言及しませんが、とくにラスボス戦、そこから見えてくる物語の真相はかなりアツい展開になっています。
研究所とは? そして主人公はどうなるのか?
ぜひ最後までプレイして、物語の結末を見届けてみてください。

ハマる人は癖になる

「モンスターとなった主人公がモンスターを倒す」という不思議なゲームですが、堅実な作りで安定して遊ぶことができます。
この不気味でほの暗い世界観にピンと来る方は、ぜひプレイしてほしいゲームです。

ダウンロード:ふりーむ!ダウンロードページ

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